総社市の不動産は売却しやすい?不動産売却に重要な地価相場なども解説!
不動産売却を円滑に進めるには、適正価格を設定し、購入希望者に地域の魅力を伝えることが大切です。
そのためには、売主ご自身が地域の特性や住環境、売却相場をしっかり把握しておかなければなりません。
そこで今回は、総社市で不動産売却をお考えの方に向けて、総社市の概要や住環境、地価相場などを解説します。
不動産売却前に知っておこう!総社市の概要
総社市の特徴を知っておくと、売却活動時のアピールに役立ちます。
内覧者に街のことを質問された時にスムーズに返答できるよう、総社市の概要と歴史について確認しておきましょう。
総社市の概要
総社市は、岡山県の南西部に位置し、東部は岡山市、南部は倉敷市の2大都市に隣接しています。
総面積は211.90平方キロメートル、人口は69,669人(令和6年10月末日現在)です。
地域の中央を北から南に岡山県の三大河川の1つ「高梁川」が貫流しており、自然豊かな環境が広がっています。
年平均気温は16.5℃前後と温暖な気候で暮らしやすく、県外からの移住者が増加している市として注目を集めています。
総社市の歴史
総社市は、かつての古代吉備の国の中心として栄えた地域です。
吉備の中心地として栄えたことをうかがわせる古墳や遺跡が、今もなお数多く残されています。
飛鳥・奈良時代には、国分寺や国分尼寺が配置され、備中の国の政治・経済・文化の中心地として発展しました。
「総社市」という名称は、平安時代に備中国内の神々を合祀した総社宮が建てられたことに由来しています。
鎌倉時代以降は、豊かな農村地域としても発展し、江戸時代には複数の藩領や幕府領に分割され、複雑な統治形態がおこなわれました。
高度成長期の昭和40年代頃からは、県南工業地帯の発展に伴って宅地開発が進み、その後背地として内陸工業も発展しています。
近年では、歴史ある文化と高梁川の恵みをはじめとする豊かな自然環境を背景に、住宅都市や学園都市としての発展も見られています。
不動産売却のしやすさを左右する?総社市の住環境
コロナ禍によるテレワークの普及がきっかけとなり、地方移住へ関心をもつ方は多くなりました。
とはいえ、自然環境と利便性の両立は難しく、どちらか一方は妥協が必要と考える方も多いでしょう。
田舎すぎず、都会すぎない総社市であれば、こうした地方移住者の悩みを解決し、購入意欲を高められるかもしれません。
地方でマイホーム購入をお考えの方にアピールできるよう、総社市の住環境について解説します。
住環境①交通アクセス
総社市は、岡山県の都市である岡山市と倉敷市に隣接しており、どちらの市にも行き来しやすい点が魅力です。
「総社駅」から「倉敷駅」までは電車で約10分、「岡山駅」までは約25分とスムーズに移動できます。
岡山空港までは車で約25分と比較的近く、出張が多い方や旅行が趣味の方にも適しています。
市内の移動には、総社市民のみを対象とした乗り物「雪舟(せっしゅう)くん」が便利です。
受付センターで電話予約をすると1回300円で利用でき、自宅などに迎えに来てくれます。
このようなサービスがあることで、高齢者や車を所有していない方も安心して快適に過ごせるでしょう。
住環境②買い物環境
総社市の南部には、主要駅であるJR「総社駅」や市役所のほか、店舗、病院、学校なども揃っています。
車で10分圏内に買い物施設が多数点在し、車がなくても買い物ができるため子育て世帯に人気です。
また、電車に乗れば約10分程度で隣の倉敷市へアクセスできるため、休日のお出かけ先に困ることもありません。
なお、総社市の魅力の1つに、人口規模の割にパン屋さんが多いという点が挙げられます。
古くから営業する老舗のパン工場や、全国展開するパンメーカーの工場もあり、パン好きにはたまらないでしょう。
その魅力をうまく活用し、総社市では「パンわーるど総社」として地域おこしを展開しています。
住環境③子育て環境
総社市では、「子育て王国そうじゃ」をキャッチフレーズに、子育てしやすい街づくりにも力を入れています。
具体的な施策として、医療費が入院・通院とも中学3年生まで無料で、そうじゃ出産おめでとうギフト事業などを実施しています。
そうじゃ出産おめでとうギフト事業とは、2024年4月1日以降に出生した子どもを対象に、プレゼントを配布するものです。
市内のスーパーマーケットや薬局で使える28,000円分のクーポン券と、市が指定するごみ袋などが受け取れます。
おむつやお尻拭きといった消耗品はいくらあっても足りないため、クーポン券がもらえるのは非常に助かるでしょう。
また、「つどいの広場」という0歳から3歳までの子どもと親が交流できる施設もあり、子育てに関する情報交換ができます。
住環境④おすすめのスポット
総社市を中心に、岡山市西部や倉敷市北東部などにかけての地域を「吉備路」と呼び、史跡などの観光スポットが充実しています。
総社市にある備中国分寺は、吉備路を代表するスポットの1つで、境内にそびえ立つ高さ約34メートルの五重塔は圧巻です。
また、岡山県には「桃太郎伝説」が残っており、総社市には鬼が住んでいたとされる「鬼ノ城」もあります。
鬼ノ城は国の史跡に指定され、「日本100名城」の1つでもありますが、史書に具体的な記載がなく、未だに謎が多い城です。
門の中から見下ろす下界の景色は息を飲むほど美しく、とくに秋は県内屈指の紅葉の名所として知られています。
不動産売却前に知っておくと安心!総社市の地価相場
最後に、総社市の地価動向について解説します。
地価動向
2024年度の総社市の地価は次のとおりです。
●平均地価:3万8,070/㎡
●坪単価:12万5,852/坪
●変動率:1.63%上昇
※上記の数字は総社市の公示地価と基準地価の総平均を記載しております。
※参考://tochidai.info/okayama/soja/
総社市の地価は、1999年から2019年まで下落傾向にありましたが、2020年から上昇を続けています。
土地の売却を検討している方は、今後の地価動向を注視しつつ、売り出すタイミングを見極めることが重要です。
価格相場
総社市における一戸建ての価格相場は1,930万円(建物面積110m²・築年数33年の場合)です。
一戸建ての価格は、物件の立地や築年数などによって異なるため、まずは不動産会社に査定を依頼してください。
一方で、マンションは3LDKの間取りがもっとも多く、販売価格の中央値は2,200万円となっています。
築年数別で見ると、1〜5年で104万円/坪、6〜10年で108万円/坪、11〜15年で96万円/坪、16〜20年で70万円/坪です。
直近5年間における総社市の価格推移は上昇傾向にあるため、売却に適したタイミングと言えます。
とはいえ、最適なタイミングはライフスタイルや経済状況によっても異なるため、自身の状況を考慮したうえで判断しましょう。
まとめ
総社市は岡山県の南西部に位置し、自然環境と利便性のバランスが取れた暮らしやすい地域です。
パン屋さんが多いことからパンの街としても知られており、その特徴を活かした街おこしもおこなわれています。
プレゼント事業など子育て支援にも力を入れているため、子育て世帯をターゲットに売り出すのも良いでしょう。
総社市の市場相場は上昇傾向にありますが、売却のタイミングはご自身の状況などを考慮して判断することが大切です。