不動産購入で利用可能な住宅ローンの種類は?選び方のポイントを解説!

不動産購入について

多久間 貴

筆者 多久間 貴

不動産キャリア15年

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不動産購入で利用可能な住宅ローンの種類は?選び方のポイントを解説!

不動産を購入するときには、住宅ローンを利用するのが一般的です。
しかし、住宅ローンの種類は多く、どれを選んだら良いか判断に迷ってしまうでしょう。
そこで今回は、不動産を購入するときに知っておきたい、住宅ローンの種類や選び方のポイント・主な金利タイプを解説します。

不動産を購入するときに知っておきたい住宅ローンの種類

不動産を購入するときに知っておきたい住宅ローンの種類

不動産購入時に利用できる住宅ローンの種類は、主に「民間融資」と「公的融資」の2タイプです。
それぞれどのような特徴があるか、以下で確認しておきましょう。

住宅ローンの種類①民間融資

民間融資とは、民間金融機関がおこなう融資です。
主に、銀行や信用金庫などが取り扱います。
これらの商品は融資先によって条件が異なり、上限もそれぞれです。
民間融資のなかには、不動産会社やハウスメーカーが金融機関と提携しておこなっているものもあるので、内容を確認しておくと良いでしょう。
このような融資を「提携ローン」や「提携住宅ローン」といい、提携している企業の住宅購入について、金利優遇などのメリットが受けられます。

住宅ローンの種類②公的融資

公的融資とは、国が運営する独立行政法人や公的機関がおこなう融資のことです。
公的融資は、さらに「財形持家転貸融資・財形住宅融資」と「自治体融資」に分けられます。
財形持家転貸融資・財形住宅融資は、会社員が利用できる住宅ローンの種類で、一定の条件を満たさなければなりません。
基本的に、財形貯蓄を1年以上続けて、残高が50万円以上あるケースで利用可能となっています。
また、自治体融資は、地方自治体がおこなっている融資です。
すべての自治体が取り扱っているわけではないため、事前に制度の有無を確認する必要があります。
さらに、各自治体で収入要件や居住期間・年齢などの条件を定めているのが特徴です。
所定の金融機関での借り入れ利子を一定期間補給するタイプもあるので、不動産の購入前に制度の内容をチェックしておきましょう。
公的融資を利用できないケースでは、民間融資や中間に位置する「協調融資」の利用を検討する必要があります。
協調融資の代表例には「フラット35」が挙げられるでしょう。

不動産を購入するときに知っておきたい住宅ローン選びのポイント

不動産を購入するときに知っておきたい住宅ローン選びのポイント

不動産購入で住宅ローンを利用するなら、事前に選び方のポイントを把握しておくことが大切です。
住宅ローンの種類で迷ったときには、以下の3項目を参考に判断すると良いでしょう。

ポイント①金利タイプから選ぶ

住宅ローン選びでは、金利タイプが重要です。
状況に合った金利タイプを選ばないと、将来的に家計を圧迫させるおそれがあります。
金利は1%違うだけでも、返済総額が大きく変わってくるため、慎重に選ばなければなりません。
どのように返済をおこなっていきたいのか、将来を見据えて計画を立てる必要があります。
そのためにも、金利タイプの種類はあらかじめ把握しておきましょう。
不動産購入時に、住宅ローンの返済計画をシミュレーションしておくと、あらゆるリスクを未然に防げます。
途中で返済が滞らないよう、入念な計画が必要です。

ポイント②ライフプランから選ぶ

不動産購入時の住宅ローン選びでは、将来的なライフプランを想定しなければなりません。
現状だけで判断してしまうと、将来的に返済できなくなるおそれがあります。
いつ病気になったり、リストラされたりするかはわからないため、ゆとりのある返済計画が必要です。
万が一に備えて、余剰資金を残したうえで、住宅ローンを組むようにしましょう。
不動産を購入するときは、将来的にどのような暮らしがしたいか、イメージしておくことが大切です。
子どもがいる家庭とそうでない家庭では、住宅ローンの返済計画が大きく異なります。
とくに子どもが多い家庭は、教育資金や貯金を多く残しておく必要があるでしょう。

ポイント③返済期間から選ぶ

住宅ローンの返済期間は、それぞれの状況によって異なります。
しかし、遅くとも定年退職までには返済を終えられるよう、設定するのがポイントです。
定年退職後は収入が大幅に減るため、滞納リスクが増えてしまいます。
これらのリスクを回避するには、早めの完済が望ましいでしょう。
自身の収入やライフイベントを考慮し、無理のない返済計画を立てていく必要があります。
住宅ローンの返済期間は途中でも変更可能となっているので、支払いが難しくなったら、金融機関に相談するのも一つの手段です。
住宅ローンを滞納すると、最終的に不動産が競売にかけられ、財産が没収されます。
ほかにも、クレジットカードが利用できないなど生活に支障をきたすため、予防策をとっておきましょう。

不動産を購入するときに知っておきたい住宅ローンの金利タイプ

不動産を購入するときに知っておきたい住宅ローンの金利タイプ

住宅ローンの金利タイプは、主に「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定期間選択型」の3つです。
不動産を購入する前に、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

金利タイプ①変動金利型とは

変動金利型とは、市場の金利動向によって、借入期間中の金利が変動するタイプです。
金利が変動すると、毎月の返済額も変化する可能性があります。
市場金利が低い状態なら、その分、毎月の返済額が減少するでしょう。
しかし、金利が高いタイミングでは、返済額が増えるおそれがあり、家計を圧迫させます。
このような性質があるため、変動金利型を選ぶときには将来の予測が重要です。
上手に見とおしが立てられれば、大きな恩恵を受けられるでしょう。
一般的に金利の見直しは半年ごと、返済額の見直しは5年ごとにおこなわれます。

金利タイプ②全期間固定金利型とは

全期間固定金利型は、借り入れから返済まで金利が固定されているタイプです。
そのため、市場の金利動向に左右されない特徴があります。
毎月の返済額は一定であるため、返済計画を立てやすいのがメリットです。
金利上昇のリスクも回避でき、返済額の増加を防げます。
しかし、変動金利型に比べて、金利が高く設定されやすいのはデメリットです。
金利低下の恩恵を受けられないので、ケースによっては損をするおそれがあります。
それぞれの状況に合わせて、適切な金利タイプを選択しましょう。
全期間固定金利型は、住宅ローンの返済総額を明確にしておきたい方に向いています。

金利タイプ③固定期間選択型とは

固定期間選択型とは、一定期間金利を固定できるタイプです。
金利が固定される期間は、2年・5年・10年とプランによって異なります。
設定された期間は金利が変動しないため、資金計画が立てやすくなるでしょう。
金利の変動状況やライフプランの変化に合わせて柔軟に対応できるので、無理のない返済が実行しやすくなります。
注意点として、固定期間終了後には金利が変動することを押さえておきましょう。
金利状況によっては、返済額が増える可能性があり、契約者の負担となります。
そのため、金利の固定期間は慎重に判断しなければなりません。
市場動向や家計の状況を踏まえて、適切な金利プランを選択するのがポイントです。
なお、金融機関によっては、固定金利期間を選択するときに手数料が発生します。
不動産購入で失敗しないよう、かかる費用は事前に把握しておきましょう。

まとめ

不動産購入で利用可能な住宅ローンの種類は、銀行がおこなう「民間融資」と国がおこなう「公的融資」です。
住宅ローンを選ぶときのポイントには、金利プランやライフプラン・返済期間を考慮することが挙げられます。
主な金利タイプとして「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定期間選択型」を押さえておきましょう。

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