総社市の移住する魅力は？住まいや創業に関する支援制度を解説

移住先として総社市を選ぶのはありかなしか、お悩みではありませんか？
多くの人々が新しい生活環境を求めて移住を検討する中で、総社市はそのニーズに応える魅力的な選択肢となっています。
岡山県のなかでもっとも人口が増加している地域であり、子育て支援も充実しているため、全国各地から新たな生活拠点として人気のあるエリアです。
こちらの記事では、総社市に住まいする魅力をお伝えしたうえで、新しい市民や創業を検討している経営者に向けた支援制度について解説します。

移住先として人気の総社市の魅力について

岡山県の中南部に位置する総社市（そうじゃし）は、岡山市と倉敷市の隣にある町です。
少子高齢化が進む日本でも珍しく人口増加を続けている地域ですが、なぜ暮らしやすいまちとして評価されているのでしょうか。
ここでは、新たな住まい先として人気の総社市の魅力について解説します。

交通アクセス

市内には、JR西日本伯備線および桃太郎線、井原鉄道井原線が運行しており、市外へのアクセスも良好です。
路線のほかには高速道路も整備されており、倉敷市までは10分、岡山市までは40分、大阪府まで3時間で主要都市に辿り着くため、仕事や休日のショッピングなどでも不便しません。
さらに、岡山空港までは車で約25分であり、飛行機を使った出張が多くある方でも移動時間を短く済ませられます。
「地方に住むと車なしでは生活できないのでは？」と不安視する方も多いですが、新生活交通としてバスとタクシーを融合した「雪舟くん」が市内を走っています。
1回300円の乗車料金でコンパクトに移動できるため、車がなくてもスーパーマーケットやレストランなどの商業施設や役所へのアクセスも簡単です。

歴史と文化

日本昔ばなしで知られる「桃太郎」の温羅伝説の舞台になった地域として知られており、そのほかにも多くの歴史や文化に関する建築物や遺物が見つかっています。
鬼ヶ島の由来となる「鬼ノ島」や、鬼が女性や子どもをさらって釜茹でしたといい伝えられている「鬼の釜」が見られる観光スポットがあり、歴史にちなんだイベントも充実しています。
また、水墨画で知られる雪舟が生まれた地域でもあり、雪舟に関連する井山宝福寺・雪舟誕生地公園・展示施設などが設立されました。
歴史が深い地域だからこそ、国の史跡に指定されている古墳も現存しており、全長100m越えの巨大古墳も見られます。

自然

人口増加に伴い都市開発が進んでいるため、中心エリアは市街地となっていますが、少し車を走らせた北部と西部には田舎の温かみを感じられる自然が多く残っています。
広大な農地の先に山々が連なっており、日本特有の田舎風景を季節ごとに楽しめるでしょう。
岡山三大河川の一つである高梁川が流れており、恵まれた水源を生かした新規事業の立ち上げを推奨しており、工業用水として活用されています。
田舎すぎず都会すぎない適度な距離感で自然と触れ合える環境があります。

総社市の住まいに関する支援

総社市では、ほかの地域から引っ越しを検討している方たちに向けた制度が充実しています。
金銭的なサポートも受けられるチャンスがあるため、住まい費を最小限に抑えるためにも活用できるものがあるか確認しましょう。
ここでは、4つの支援・サポート制度について解説します。

移住に関する個別相談

市内への引っ越しを検討している方に向けて、個別相談や市内のアテンドをおこなっています。
「なぜ引っ越したいか」「どのような住環境を求めているのか」「どこに不安を感じているか」など細かくヒアリングをしてニーズに合わせた情報を提供します。
空き家物件の情報も開示しているため、土日祝日など日程を問わず内覧も可能です。

お試し住宅

現在市外に生活拠点を持っていて市内への引っ越しを検討している方に向けて、市内での暮らしを体験できる制度を設けています。
1泊3,000円で1〜13泊の期間滞在でき、実際に町の雰囲気や生活環境に問題ないかどうかを判断してから住まいにするべきかを決断できるため安心です。
お試し住宅として利用できる宿泊場所は、JE清音駅から徒歩5分の家具家電付き一戸建て住宅です。
ホテルのように同時に複数の来客が泊まれるわけではないため、まずはホームページで空き状況を確認し、WEBもしくは電話で仮予約をします。
仮予約が完了し、利用許可申請書を提出・承認後に入居期間分の費用を納付すれば、お試し住宅への入居が可能です。
新しい町への引っ越しは、必ずいくつかの不安要素が伴うため、このような形でお試し入居できれば安心です。

空き家リフォーム助成金

市内に空き家を購入してリフォーム費用がかかった場合、上限30万円（リフォーム費用の2分の1）を自治体が支援しています。
市内に住む、空き家になってから1年以上経過、2分の1以上を居住用に使うのが条件です。
空き家の取得前から取得後6か月以内もしくはリフォーム工事契約前に申請・助成が認定されて1年以内にリフォーム工事完了などの条件を満たす必要があります。
少子高齢化などで空き家が増え続けている問題を解決するために発足された助成制度のため、今市内に住んでいる方の物件に対するリフォーム費用は助成対象外です。

定住促進助成金

助成対象地区（昭和中学校区・池田小学校区・新本小学校区・山田幼稚園区・下原地区）に住む世帯責任者に対して、助成をおこないます。

●新築・購入助成金年6万円（助成期間5年）
●生活環境整備助成金30万円（1回限り）
●定住祝い金10万円（1回限り）

新築物件・中古物件の購入もしくは一戸建て住宅の賃貸借が対象ですが、住宅ローンのフラット35とも併用できるため、大幅に住宅費用の負担を軽減できる可能性があります。

総社市の仕事と創業に関する支援

移住だけでなく市内でビジネスを創業しようと考えている方への支援やサポートも充実しています。
最近ではリモートワークを有効活用して都心部から離れた場所で起業する方も増えているので、ぜひ活用してみてください。
ここでは、3つの支援・サポート制度について解説します。

創業に関する個人相談

市内で創業を検討している方に向けて、個別相談や市内のアテンドをおこなっています。
事務所向けの空き家物件の情報も開示しているため、土日祝日など日程を問わず内覧可能です。

就労マッチング支援

東京圏から移住して市内の対象となる中小企業に就職が決まれば、単身の場合は60万円、二人以上の世帯の場合は100万円の支給を受けられます。
市内の中小企業の慢性的な人手不足を解消する目的で始まった支援制度であり、求人マッチングサイトから応募できます。
支援金を受け取ってから3年以内の転出で全額返還、3〜5年以内の転出で半額返還が求められるため、就職活動はミスマッチが起こらないように慎重に進めましょう。

そうじゃ商人応援事業補助金

市内の空き家を購入してリフォーム・改修してから事業を始める方に対して、上限50万円（改修費用の2分の1）の費用を助成します。
商業振興と地域経済の活性化を目的としており、市内でカフェや雑貨屋などの小さなお店を始めたいと考えている方はぜひご利用ください。
ただし、工事着工前までに申請しなければ助成の対象になりませんので、必ず申請の流れを確認したうえで手続きや工事を進めましょう。

まとめ

総社市は、3つの路線が運行しており多くの方の生活拠点になっています。
買い物や子育て支援が充実している一方で、自然や歴史も大切に残されているため、町としても深い魅力があります。
移住者や創業者に向けた支援制度も充実しているため、ぜひご活用ください。