総社市の住みやすさを徹底検証！気になる住環境や家賃相場を解説

引っ越し先を選ぶときは、物件の立地や間取りだけでなく、その地域で快適に暮らせるかどうかも重要なポイントです。
そこで今回は、総社市が「住みやすい街」と言えるのかどうかを、概要・住環境・家賃相場の3つの視点からわかりやすくご紹介します。
岡山県総社市への移住を検討している方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

総社市の住みやすさ①概要

引っ越し先を選ぶ際は、物件そのものだけでなく、その街の「住みやすさ」も大切な判断材料です。
住環境が整っているかどうかを知るには、その地域の概要を把握することがポイントとなります。
まずはじめに、総社市の地理・人口・気候・産業などの基本情報を見ていきましょう。

地理・立地

総社市は、岡山県の南西部に位置し、東側には岡山市、南側には倉敷市と隣接しています。
こういった立地により、総社市は岡山県南部における中核的な都市としての役割を果たしています。
市内の中心部を高梁川が流れ、北西部は山地に囲まれ、南部には広々とした吉備平野が広がる自然豊かな環境です。
市域の広さはおよそ212平方キロメートルで、吉備高原の一部を形成する森林エリアや丘陵地も点在しており、自然と都市機能のバランスがとれた地形が特徴です。

人口・世帯

人口の面では、総社市はここ数年で緩やかな増加傾向にあります。
平成16年には約6万7,000人だった人口が、令和4年には約6万9,000人にまで増えています。
世帯数も増加しており、令和4年には約2万9,000世帯となりました。
一方で、1世帯あたりの人数は減少しており、少人数世帯が増えているのが現状です。
年齢構成を見ると、岡山県全体と比較して若年層の割合が高く、子育て世代にとっても魅力的な地域と言えるでしょう。

気候

総社市は、年間を通して温暖で雨が少ない瀬戸内式気候に属しており、晴れの日が多いのが特徴です。
倉敷地域では年平均気温が約15.8℃、降水量はおよそ1,000mm程度と、四季を感じながらも過ごしやすい気候です。
北部の山間部ではやや気温が低く、降水量も若干多めになりますが、全体的には快適な気候といえます。

産業と都市機能

総社市はかつて農村地帯として栄えていましたが、高度経済成長期を契機に工業都市として大きく発展を遂げました。
現在では、製造業に従事する人の割合が岡山県平均を上回っており、特に工業・流通関連施設の誘致が進んでいます。
市内にはおよそ2,100の事業所があり、2万人以上の方々が働いています。
また、交通アクセスの良さから住宅都市・学園都市としての一面もあり、多様なライフスタイルに応える住環境が整いつつあります。

総社市の住みやすさ②住環境

総社市の概要を把握すると、自然と都市機能が調和したバランスの良い地域であることが見えてきます。
ですが、実際に「住みやすさ」を感じられるかどうかは、日々の生活に欠かせない利便性や地域の雰囲気など、住環境にも大きく左右されます。
続いては、総社市の住環境について詳しく見ていきましょう。

自然と利便性が共存する街

「自然のある暮らしに憧れるけど、買い物や通勤の利便性も捨てがたい」という声に応えてくれるのが、総社市の魅力です。
総社市は、東西南北で異なる特色を持つエリアに分かれており、ライフスタイルに合った住まい方を選べるのが特長です。
北部・西部には、のどかな田園風景と昔ながらの町並みが残り、静かで落ち着いた環境が広がっています。
一方、東部・南部はJR総社駅を中心に商業施設や物流拠点が集まり、利便性の高い市街地として発展しました。
住宅地としても人気があり、交通の便も良好です。
自然の中でのびのびと子育てをしたい方にも、仕事や買い物の利便性を重視する方にも、それぞれに合った環境が整っているのが総社市の住環境の強みだといえるでしょう。

歴史と文化が息づく暮らし

総社市は、歴史や文化が色濃く残るまちとしても知られています。
とくに有名なのが、桃太郎のルーツともいわれる「温羅（うら）伝説」です。
市内には、鬼ノ城や鬼の釜といった伝説にまつわる遺跡が数多く残されており、地元の歴史を感じながら生活することができます。
また、地域で開催されるイベントに参加することで、地元の方々と交流する機会も増え、温かいつながりを感じながら暮らすことができます。
こうした文化的な側面も、総社市の住みやすさを支える大きな要素です。

治安の良さも安心材料

総社市は、治安面でも安心して暮らせる地域です。
総社市は、近年の犯罪発生件数が県内でも比較的少なく、安心して暮らせる地域とされています。
子育て世帯や女性の一人暮らしでも、安心感を持って日常生活を送れる住環境といえるでしょう。

総社市の住みやすさ③家賃相場

これまでに見てきたように、自然と都市機能がバランスよく調和し、歴史と文化も感じられる総社市は、多くの人にとって「住みやすさ」を感じやすい地域だといえるでしょう。
しかし、実際に住むとなれば、住環境だけでなく家賃が家計に見合うかどうかも重要な判断ポイントになります。
最後に、総社市の家賃相場を一人暮らし、カップル、ファミリーといった世帯構成別に紹介していきます。

一人暮らし向けの家賃相場

一人暮らしを検討している方に人気なのは、ワンルームや1Kといったコンパクトな間取りです。
ワンルームはキッチンと居室が一体となったシンプルな構造で、家賃を抑えたい方におすすめです。
1Kはキッチンが居室と独立しており、より生活感を分けたい人に向いています。
総社市における家賃相場は、ワンルームで約4.1万円〜4.2万円、1Kでは4.5万円〜5.3万円程度となっています。
岡山県内でも比較的リーズナブルな価格帯といえるため、学生や新社会人にもおすすめできるエリアです。

カップルや二人暮らし向けの家賃相場

カップルや夫婦での二人暮らしには、1LDKや2DKの間取りが選ばれやすい傾向があります。
1LDKは広めのリビングがあることで開放感があり、2DKは個室を2つ確保できるため、それぞれのプライベート空間を大切にしたい方に向いています。
総社市では、1LDKの家賃相場が約5.7万円〜6.5万円、2DKであれば4.6万円〜5万円ほどです。
間取りや立地によって差はあるものの、都市部に比べてコストパフォーマンスが高く、無理のない家賃で快適な生活が可能です。

ファミリー向けの家賃相場

子育て世帯やファミリーには、2LDK以上の広さがある物件がおすすめです。
家族構成やライフスタイルに合わせて3LDKや4LDKを選ぶことで、よりゆとりある暮らしが実現できます。
総社市での家賃相場は、2LDKが約5.9万円〜6.1万円、3LDKになると7.5万円〜10.9万円と幅があります。
さらに、4LDK以上の広い間取りを希望する場合は14.5万円以上になることもあります。
ただし、家賃は物件の築年数や立地条件によっても大きく変動します。
新築や駅近の物件は高めの傾向がある一方、築年数が経過していたり、駅から離れている物件であれば、同じ広さでも家賃を抑えることが可能です。

まとめ

総社市は自然と都市機能が共存し、若年層や子育て世帯にも人気の住みやすい街です。
気候は温暖で治安も良好、生活の利便性と歴史文化の豊かさが魅力です。
家賃相場は岡山県内でも比較的リーズナブルで、世帯構成に応じて多様な住まいが選べるでしょう。